全ての宗教の融和を
 仰によって人は救われてきた。
しかし、宗教の違いを理由に今も人は殺し合いを続けている。

宗教の弱点は「自分たちだけが正しい。他は邪悪である」とするところである。
およそ全ての宗教が持つ弱点である。

「我々の信じる神だけが真の神である。他は邪悪である。」
「自分たちの宗教が世界を制覇すれば全ての人が幸せになる」

この考えかた故に惨事が繰り返されてきた。

他を全て屈服させることはどの宗教にとっても実現不可能であり、弊害のみが悲惨なものであることを歴史を踏まえて深く認識しなけばならない。


「自分たちの神」こそが唯一真の神と思うのであれば、他の信じる神を邪悪と否定するのではなく、同じ神を違った形で信仰しているのだ、と考えるべきだと思う。

世界の宗教指導者がこの考えかたを共有し、他を邪悪なものとして否定しないことを守るべきである。


また、宗教は新しく生まれ続ける。その中には必ず他を否定するものが生まれる。その時は、その考えが人を不幸にしてきた歴史を示し、改めさせなければならない。

すでに国際的な宗教者会議は存在しているようだが、なるべく早く、これらが実現される仕組みを世界の規模で構築しなければならないと思う。



2015年4月12日