大分合同新聞社・県内ニュース/夕刊 より
贈収賄事件 前湯布院町長に有罪 「公平性をねじ曲げた」 湯布院町が発注した町防災行政無線事業をめぐる汚職事件で、
受託収賄罪に問われた、同町川南、前湯布院町長吉村格哉被告 (65)ら五被告の判決公判が2004年3月二十四日、大分地裁であり、鈴木浩美
裁判官は吉村被告に懲役三年、執行猶予五年、追徴金六百万円 (求刑・懲役三年、追徴金六百万円)を言い渡した。
ほかに受託収賄罪に問われた▽同町川南、前由布院温泉旅館 組合長で会社役員富永等被告(66)に懲役二年、執行猶予三年 (求刑・懲役二年)、贈賄罪に問われ、同事業を落札した沖電気工業 (東京都)側の▽千葉県八千代市大和田新田、元同社員有永博(55) ▽福岡市西区愛宕浜、元同社員中島繁(59)の両被告に懲役一年二月、 執行猶予三年(いずれも求刑・懲役一年二月)▽大分市永興、会社役員 江藤憲行被告(55)に懲役一年六月、執行猶予三年(求刑・懲役一年六月 を言い渡した。
鈴木裁判官は「犯行は行政の中立、公正性や公共工事の入札制度の 公平性を金の力でねじ曲げようとするもので、これらに対する信頼を著しく
傷つける行為で強い非難を免れない」と指摘。吉村被告については 「違法であることを認識していたにもかかわらず、借金返済などのため、
犯行に及んでおり、動機に酌むべき点はない」と述べた。
判決によると、吉村、富永両被告は一九九九年十二月、同町川南の 吉村被告の後援会事務所で、東京都内に本社を置く電気通信業の会社
=沖電気工業とは別=の営業活動をしていた別府市内の自営業男性 =時効が成立=から、同事業に関し、同社に有利な取り計らいをして
もらいたいとの請託を受け、現金三百万円を受け取った。
また、二〇〇〇年十一月、町役場で、沖電気工業側の三被告から、 同事業に関し、同様の請託を受け、翌十二月、別府市内の駐車場で
現金三百万円を受け取った。有永被告らは同趣旨でわいろを贈った。
[2004年03月24日13:29]
2004年の株主総会に於ける沖電気の説明は、
この事件は犯人が勝手にやったことで役員には責任がない。300万円も犯人が個人的な金を使った。彼らはすでに解雇した。
自分で300万円も用意して会社のために贈賄する者がいるか?
会社に責任がないのならなぜ営業停止処分を受けるのか。