根津さん 多田謡子反権力人権賞受賞
根津さんが2006年度の多田謡子反権力人権賞の受賞者に選ばれました。

12月16日総評会館で授賞式が行われました。

根津さんの受賞記念講演

根津さんの石川中時代の教え子は19才、立川2中時代の教え子は15才。

3人の教え子がそれぞれ、根津さんから受けた影響が自分にとってどれほど大きかったかについて語りました。

根津さんには賞金10万円と多田瑶子の著書「私の敵が見えてきた」が渡されました。

東京新聞 2006年12月15日

毎日新聞 2006年12月16日

都政新報 2006年12月26日


選考委員会の選考理由

 国旗国歌法が制定されるにあたって、政府がしめした「国旗の掲揚等に関し義務付けをおこなうことは考えておらず…」という見解にもかかわらず、学校で日の丸掲揚、君が代斉唱を強制する動きは全国で強まり、東京都教育委員会は「卒業式、入学式等の学校行事において、教職員に対し、「国旗に向かって起立し、国歌を斉唱する」ことを命じ、それに違反した場合は、懲戒処分を科す」という、いわゆる10.23通達を出し、処分の脅しを背景にして教員への不 当な締め付けを強めています。

 根津公子さんは、1994年に勤めていた八王子市立石川中学で、職員会議を無視して校長が掲揚した日の丸を降ろして処分されて以来、9回におよぶ処分にも屈せず、入学式・卒業式での日の丸・君が代の 強制と闘い続け、2006年3月にはもっとも重い停職3ヶ月の処分を受けたましが、停職中も中学校の校門に出勤し続けました。

 本年9月、東京地裁は10.23通達を、教育基本法で禁止された「不当な支配」にあたるとして、「国歌斉唱時の起立、斉唱、伴奏の義務はない」などとする判決を出しましたが、東京都は控訴して闘いは続いています。

 当基金は、教員としての良心にしたがって、日の丸・君が代の強制と闘うすべての教育労働者に心から敬意を表し、その代表として根津公子さんを受賞者に選考しました。