2.11関西集会報告
亀子新聞1.18号でお知らせしました2月11日開催『憲法違反だ!日の丸・君が代の強制、小泉首相の靖国参拝2/11「建国記念の日」反対関西集会』(主催「日の丸・君が代」強制反対ホットライン・大阪、小泉首相靖国参拝違憲訴訟アジア訴訟団、講演 教委による「指導力不足教員」作りのねらいと実態 根津公子)の報告が関西より届きました。
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● 2.11「建国記念の日」反対関西集会が行われた大阪府立労働センターの大会議室はあふれんばかりの人の熱気が充ちていました。根津さんは開口一番“関西ってよく人が集まるんですねぇ”と。私は亀子新聞に根津さんの来阪が知らされてより、この日を心待ちにしていました。根津さんの報告は、きょうの集会のメインです。1時間近く、石川中時代の「日の丸・君が代」問題での処分と闘い、そして多摩中に強制配転されてからの嫌がらせと信じられない程のあの手、この手の攻撃を時間を気にしながらも経時的に報告されました。そのひとことひとことが説得力があり、会場の人達は大きくうなずいていました。
学習指導要領逸脱から指導力不足教員、そして今、職務命令違反と次々に立証できないままのなりふりかまわない露骨なやり方に憤りを感じたのは私だけではなかったようです。
「日の丸・君が代」反対への攻撃が広島、国立と全国的に或る地域に集中してなされている折り、大阪も他人ごとではないという緊張感がみなぎりました。それにしても一貫して自らの信念のもとに行動している根津さんの姿に圧倒されました。メモのような職務命令のコピーも見せていただき、仕組まれた今回の攻撃の本質を見たような気がしました。
集会後、みぞれ降るなか梅田までシュプレヒコールをくり返しながらデモしましたが、80歳のWeの会関西の橋本幸子さんも根津さんにひと言励ましのことばをとかけつけてくれました。
(Weの会関西 入江一恵)
● もはや戦前である
根津さんへの処分攻撃にみる天皇制軍国主義教育
とにかくすさまじい、根津さんを子どもから引き剥がし、学校現場から追い出すためにはどんな手でも使ってくる。指導力不足教員、これが子どもたちが「日の丸・君が代」を最大の要因として自主的・自立的な考えを持つことを妨げるような指導力を発揮できなかった、という指導力だが、に仕立て上げるため授業内容に介入し、今まで要求したこともなかったことにもかかわらず、急に「(学習)計画書」を出せという。生徒と会話を持ち、数々の授業実践を持つ根津さんを「指導力不足」で都研送りにできないとわかると、今度はいつもの手口、職名命令違反による処分攻撃である。
卒・入学式で「日の丸・君が代」に反対の意思表示をしたために処分された教職員たちは、多くの場合「学習指導要領に定められた『日の丸・君が代』を正しく指導しなかったのが理由ではなく、校長の職務命令に従わなかった「職務命令違」である。処分理由書に「日の丸・君が代」の一言も出てこないのが通常である。
根津さんにたいしてもその手を使ってきた。まず処分ありきの教委の攻撃をなんとしてのはねかえさなくてはならない。そのような悲壮な決意も見せず根津さんはこの集会でもたんたんと教委、校長らの汚い手口、非道なやり口を語って見せた。根津さんの心と体はもうぼろぼろではないか、と思わせないほど本人はがんばっておられる。しかし、子どもと向き合うすべての教員が根津さんではない。根津さんほどの精神力を持ちえていないと戦い続けられないということは異常だ。
自己表現を圧殺し、自主的な判断力の養成にストップをかける学校の姿は天皇制軍国主義教育の姿そのものである。 もはや戦前である。
(教育塔を考える会 中村 英之)
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☆多摩中根津さん問題の動向を、全国がみつめています。入江さん、中村さん、関西の熱気と緊張感の伝わる報告ありがとうございました。(亀子)