医療不信

病院で理不尽なめに会った、医者や看護婦の振る舞いや態度に憤りを感じた方は多いと思います。

年長の患者が敬語を使って話しているのに医者や看護婦は敬語を使わない。

患者からお金を受け取って治療を行う「仕事」であるという認識がない。

患者は「お客様」だ、という認識の乏しいものが大勢いる。

「薬を出してあげます」とは何事か。

薬代を取るのだから「お買い求め頂きます」のはずだ。

「治してやっているんだ、看てやってるんだ」という思いこみがある。

(以前よりもましになりつつはあるが)

説明が解りづらいので質問すると不機嫌な顔をする医者。

年輩の患者を子ども扱いする看護婦。

自動車を修理に出して、修理工場の不手際で故障が残った場合は無償で修理をしてくれる。

修理がうまくいかなければ金は取らない。

車でさえ。である。

車などより遙かに大切な身体に対しての治療でミスがあった場合

裁判を起こして抗議でもしないかぎり

金をかえしてくれないばかりか、そのミスが原因の疾患に関する治療でも金を取る。

怠慢や不注意や未熟故に患者を障害者にしてしまっても、殺してしまっても、

多くの場合知らん顔である。


患者のがわにも原因がある。

医者の理不尽を抗議しない。

嫌われるとまともな治療をしてもらえないと思って、抗議出来ないのである。

長いものにまかれている

だから医者はつけあがり、いつか他の患者が被害を被る。

確かに怖い。

自分が治療を受けている医者が相手だと、何をされるか分からない。

立場が強いものの理不尽を指摘するのは怖い。

しかし自分の事だけを考えるのではなく、社会の事を考え、

勇気を持って、指摘すべき時には指摘する。

勇気を持って、抗議すべき時には抗議する。

医者を患者が教育するのである。

これが、患者の持つ社会的責任だと思う。

権力を持つものの理不尽を指摘するのは、国民の持つ社会的責任だと思う。(2001.3.29)

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