宗教の罪

今多くの不幸が宗教に絡んで起きている。

イスラエルとパレスチナの争い、

自爆テロ、イスラム過激派の、脅威

イラクの現状もイスラム教徒とキリスト教の反目が根底にあることが否めない。

多くは、宗教を政治に利用するから起きる。

ブッシュは敬虔なキリスト教徒であることを売り物にしている。

私には彼の信仰が厚いとはとうてい思えない。

神は人を憎むことを望まない。

神は人を殺すことを望まない。

神は戦争を望まない。

人が神の名をかたり戦争を肯定する。

人が神の名をかたり敵をにくめとし向ける。

人が神の名をかたり民衆を従わせようとする。

人はその結果が神の望むものだったか見なければならない。

人が殺され、人が飢え、人が憎み合う結果を神の名でなしてはならない。

「自分たちの神は正しい」という人は危険だ。

敵の神は邪悪だと言うことと同じだから。

同じ理由で、自分たちの信仰だけが正しいと言う人も危険だ。

(同じ理由で、自分たちの政党だけが正しい、自分たちの思想だけが正しいと言う人も危険だ。)

宗教を政治に利用することは歴史の中で繰り返されてきた。

宗教を利用して人を戦争に駆り立てることは歴史の中で繰り返されてきた。

人を団結させ、熱狂させ、あやつるために宗教はとても都合が良い。

信仰のうすいものが、あついふりをして権力を握ろうとする。

神をかたって、神を利用して権力を握ろうとする。

非人間的な残虐行為を正義にすり替える。

賢い人は、常にそれを見抜かなければならない。

本当に信仰の厚い人は常にそれを見抜かなければならない。

本当に信仰の厚い人は、神をかたる人の言葉に従うのではなく、神の意志そのものに従う。

本当に信仰の厚い人は、決して人を殺さない。人を殺させない。人を殺すことを看過しない。

今日本では「愛国心」が宗教の代わりに頭をもたげてきた。

2004.6.19