2010年2月15日

一太郎文書

告発状


公正取引会御中

〒193-0947    東京都 八王子市椚田町1214-1-707
告発人  田 中  哲 朗
電話 042ー664ー5602


一 去る2009年11月17日。最高裁は沖電気工業株式会社の上告を棄却し、2000年に大分県湯布院町(現在の由布市)の公共事業工事に沖電気工業株式会社が談合行為を行い受注したことによって発生した1400万円余の損害賠償金を由布市に対して支払うよう福岡高裁が命じ判決が確定しました。

 この談合は、沖電気の社員が2000年に湯布院町町長に行った贈賄事件の書類を、私が大分検察庁から入手し、沖電気及び、東芝などの社員が警察での供述調書の中で、この地域の中で自分たちは談合行為を続けてきた。この工事についても談合を行った。とする供述と、それを裏付ける書類を発見したことから発覚しました。

 この書類を元に、大分市民オンブズマンが由布市を相手に沖電気に損害賠償請求せよとの提訴を行ったものです。

二 この件につきまして私は、平成16年11月8日に貴委員会に資料の送付と告発の手続きを取りましたが、平成17年8月5日付けで、

 調査の結果、これまでの情報では、現段階で独占禁止法上の問題とすることは困難ですので、措置は採りませんでした
 なお、関連する情報が更にありましたら、お寄せ下さい。

 との通知 (公審通 第136号)を受け取りました。 

三 貴委員会に私が送りましたと同じ資料を使って行われた裁判において、裁判所はこの件は独占禁止法に違反するとの判断をしました。

 しかし、談合という犯罪が裁判所によって明らかにされたのに沖電気は刑事罰を受けていません。不可解なことであります。

 また沖電気はこの件について謝罪も反省も事実を認めることもしておりません。資料にある供述調書のなかで、この地域で談合を長年続けてきた、との自白がありますから、現在も談合が続いていると考えるのが妥当と思われます。


 公正取引委員会のしかるべき処置をお願いします。


以上