ロームへの質問状

質問状
京都市右京区西院溝崎町21
ローム株式会社
代表取締役社長 佐藤研一郎 様

 突然の質問状、大変失礼致します。

 私は1981年に沖電気工業を解雇されました、田中哲朗と申します。解雇撤回を求める裁判は最高裁で敗訴しましたが、その後も沖電気を相手として複数の裁判を行い、毎朝の門前の行動、株主総会において、株主として、沖電気の反社会的行動を質す質問追求を行う等の闘いを続けております。

 私に対する解雇と貴社には関係はありません。
 しかし、八王子工場のO K Iセミコンダクタとしての分社化、貴社への売却後も、その社員が殆どそのままであること、沖電気工業がO K Iセミコンダクタの株式の5%を保持していること、さらに1978年の1350名に及ぶ首切り合理化以来、会社に批判的だとされる人達に対する差別やいじめが、分社化された現在に至るまで続いていることから、八王子工場門前は私の闘いの場と考え、継続して行動を続けています。
 私はO K I セミコンダクタ株式会社の親会社である貴社の株式を取得しました。
今年6月27日に予定されています貴社の株主総会において株主として次の点について質問するつもりでおりますが、誠意あるご回答が頂ければ京都まで出かける必要もないと考えます。ご回答をよろしくお願い致す次第です。

1,O K I セミコンダクタの社員の中に、1978年に沖電気から指名解雇され解雇撤回闘争の後、職場に復帰した複数の者がいます。その人達、及びその争議を支援した人達、また会社に批判的だとされる人達は異常に低い賃金です。

2,またこの人達には全く仕事が与えられない状態が長年に亘り続きました。その中の一人は弁理士の資格を持ちながら仕事を与えられない時期が続きました。現在彼は、一応仕事は与えられてはいますが、彼の能力に見合う待遇を受けていません。また、彼を含め他の人達も、勤続が30年を超えていながら、一人として係長にすら昇格したことがありません。

3,さらにこの人達には職場の中で孤立させられ、挨拶をしても返事をしてもらえない、職場の親睦会などに参加させてもらえないなどのいじめが行われました。現在はもっとも酷い時期よりは改善していると聞いていますが、上記弁理士の資格を持つ者に対しては陰湿ないじめが今も続いています。その内容は彼の席の側を通る者が一日に何十人も咳をするというものです。私が3年ほど前にこの話を聞いたときは本人の被害妄想ではないかと思いました。しかし、別の者からも同様のいじめを受けたという話を聞き、事実であると考えます。

4,O K I セミコンダクタの社長である榎本博氏はかつて、上記弁理士の上司でありました。
この弁理士に対するいじめは榎本博氏が仕組んだと本人は主張しています。それまでの事実経過や、他の人から榎本博氏は人員削減の為、社員をいじめで自主退社に追い込む常習者であるとの情報を聞き、信じるに足ると考えます。

5,そこで質問ですが、貴社はここに指摘しました事実をご存じでしょうか。ご存じでなかったとすれば、O K I セミコンダクタの親会社として、これらが事実かどうか調査され、改善されるつもりがおありでしょうか。

6,2000年、沖電気工業は大分県湯布院町で公共事業に絡む談合を行いました。
 この事実を私が知り、その情報を受けた大分市民オンブズマンが町(現在由布市)を相手に沖電気に対し談合によって被った損害賠償請求をせよと求める裁判を起こしました。 既に福岡高等裁判所は沖電気が談合を行ったことを認める判決を出し、現在最高裁の判決を待っている状況です。
 貴社はこの事実についてご存じでしょうか、またこの間の契約を結ぶ際、この事実について沖電気から説明はあったのでしょうか。

以上

2009年1月6日
東京都八王子市椚田町1214ー1ー707 田中哲朗