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プールのお勧め


支援者に送っているニュースに連載しています。


2010年秋

プールのお勧め14

「京王バス労組の暴れ者」石坂さんに(そそのかされて)サーフィンの練習の為海に通っている。(この写真は御前崎での合宿)
 乗り気ではなかったが経験するくらいはしておこうと思ってやってみた。案の定簡単ではない。まず波にさからって沖に出なければならない。波が大きいとはねとばされる。何回かはねとばされると息が切れる。


師匠の石坂さん。
怪しげなおじさん達に見えるがサーファーの多くが紫外線で白内障の兆候にあるとのこと。
 安物のプラスチックのサングラスにスポーツベルトを付けて使っている。波にまかれても意外にはずれない。

何年か前に買ったかみさんのライフジャケットを着ている。安心感がある。波をもぐってやりすごすドルフィンスルーにはむかなさそうだが。三男の嫁に誕生祝いにもらったゴムのスイミングキャップ。素潜りは布のキャップで良かったが。波に巻かれると持って行かれる。





 沖に出るために板に腹這いになってクロールのように水をかいて進むのだが(パドリング)腹で体重を支えエビぞりの姿勢を保たなければならない。この姿勢を保つことが辛い。クロールだと13ストロークで25m行けるのにパドリングはちっとも進まない。(うまい人はすいすい行く)向かってくる大波にはねとばされず通過できるかが関門。

 やっとのことで沖に出ると板にまたがって波を待たなければならない。私はすぐひっくり返る。(それでも今回2分持った。)


 
「サーファーはバカだ。」というのが通説なのだそうだ。(たしかに入れ墨の、ガタイのいいお兄ちゃんが多い)
しかし、はんぱなやつに簡単に出来るスポーツではないと思う。







やっぱ62歳は年。何回か波にはねとばされるとすぐ疲れ果てる。


 楽しいか?と聞かれれば、ちっとも楽しくはない。(まだ板の上に立ててないし。)しかし一応できるところまでやってみたくなっている。もともと海は好きだし。


2010年夏

 インフォーマル組織A会 

 についてはこれまで、職場の共産党系の人達からその存在を聞いただけだった。

 労働者の思想調査やターゲットに対するいじめをしくむ秘密組織である。同様のものは東芝の「扇会」が有名。Aはアルファベットのトップで一番優れているという意味だと聞いていた。

 巨大掲示板「2チャンネル」の沖関係の掲示板にその存在を肯定する書き込みがときおり見られる。私の掲示板でも情報提供を呼びかけて来たが、その存在を暗に肯定する書き込みはあるものの、具体的な情報はなかった。

 ところが最近、嫌がらせ書き込みから私をかばう書き込みの一番下にさりげなくローマ字で anada/mitarai/inoue/isino/ikenaga/hunado/iino/hanada///kanagawa&yamanasizaizyu
 と書かれていた。

 穴田 御手洗 井上 石野 生永 船戸 飯野 花田 神奈川、山梨在住。
 何のことか説明はないが、これを「A会」の中心メンバーと考えると実につじつまが合うのだ。

 御手洗は指名解雇の時の悪名高い総務課長。生永、花田は私の解雇原因になった1980年の組合選挙で会社側から出てきた支部長、書記長。生永は会社ぐるみ選挙で八王子市議会議員にもなった。船戸はその時以来、選挙ごとに工作員として駆け回っていた人物。すべて組合選挙、労務管理に関わった者。

 驚くべき例外は、技術者の穴田氏、井上氏。2人とも私の上司だった。彼らが私に配転命令を出し、解雇通知は穴田部長、井上課長、御手洗総務課長から渡された。

 名前の順番もその組織の地位を示すと考えられる。トップの穴田氏はこの中で唯一取締役になった人。A会のAはトップの穴田の名前が由来ではないのか。私を解雇した功労者がエリート集団のトップに抜擢されたのではないか。

 そうだとすると、私の存在は私が考えていたより会社にとって「重要」だったのかもしれない。「いくら会社でも人間にはやっていいことと悪いことがある」と叫ぶ私は「意識改革」に何よりもじゃまだったのかもしれない。推測ではあるが・・・。




 この生永氏をたまにプールで見かけることは以前書いた。去る5月のある日、大人げないことは重々承知で以下の会話。
「まだ来てたのか。」
   「一ヶ月半ぶりだよ。」
「榎本君死んだってな。」
   「本当なのか。掃除のおばさんだった人から聴いたが。」
「なんだ、沖電気の情報入ってこないのか?」
   「そんなもの、もう欲しくもないよ。」
「悪いことしてきたけどな。いじめずいぶんやったんだよな。」
   「そんなこともう・・・・。」
「A会とかいう組織作っていじめやってたんだよな。」
    無言
「事実無根か?」
    無言

 否定すらしないことは肯定と受け取るしかない。かれらが築いた「いじめの伝統」は未だに続き、その被害は加害者側にも及んでいる。

 彼らの方策が、企業の利潤追求の意味でも正しくなかったことは沖電気の経営悪化、八王子工場の売却が物語っている。退職し、神奈川や山梨に住んでいると言われるこの人達が今どんな生活をしているのか。自分たちのしてきたことを胸を張って人には話せないだろう。今からでも罪状を告白し、再発を防ぐため情報を公開すれば、彼らの残りの人生、明るいものなると思うのだが。


プールのお勧め13

 水泳50m自由形世界記録はブラジルのブリッタ・シュテフェンが2009年の世界選手権で出した20.91秒だそうだ。時速9km。ゆっくり走る速さ。

 そこで日本マスターズ水泳協会の2010年1月現在の日本記録を見てみると。50m自由形の最速は年齢35-39歳の23.20秒。次が18-24歳の23.24秒。という中で60-64歳は27.13秒。60越えた爺様が世界記録と比べてなんと6秒しか遅くない。 70-74歳29.44秒。85-89歳33.94秒。90-94歳になるとさすがに43.03秒だが私(東浅川プールのトビウオと呼ばれる・・誰が呼んだ?)の記録は44.70秒、それより速い。すごい。95歳以上は56.99秒だそうだ。女子の95歳以上は1分14.38秒。

 90歳を過ぎてもそのへんの若者がとうてかなわない早さで50m泳ぐ方がいらっしゃるということ。 すでにスーパー爺さんスーパー婆さんの時代に入っている。60や80で「もう年だから」などと自分を規制すべきでない。まだまだ「高齢者の青春」を謳歌しようではありませんか。


2010年春

プールのお勧め12 
高輪警察から帰る途中、山手線。昼にしては混んでいた。女性の声「皆さん。ここは優先席ですよ。お3人とも携帯の電源切って頂かないと。私もペースメーカー使うことになりそうなんですよ。お年寄りがこんなに立っていらっしゃるのに、どなたか譲って下さるかと思ってたんですよ。」
 3人がけの席に座っていた女性3人が立ち、その女性が他の年配の女性を座らせた。 もう一つ空いた席に誰も座らないので「私62歳ですけど、座る資格あるかしら」と言いながら隣に座ると「だめ!私は70まで立ってました。」80歳をいくつか越えられているとのこと、そうは見えない。
 「良い教育ですよ。」と言うと、「みなさんおっしゃらないから。」「つい正義の味方やってしまうんです。」と言われる。「私も正義の味方やってるつもりなんですが」と名刺を渡した。
 企業に解雇され闘っている話を極手短に話した。すぐに飲み込んでもらえた。(DVD持ってなかったのが残念)今でも医療事務の仕事をされているとのこと。
 久しぶりに(つわもの)に出会った気がした。
 健康の話になり、例によりプールの話をした。何かの展示会に行く途中で、自分と一緒にくればタダだと誘われたが用事があった。


2009年冬

プールのお勧め11
 国会前を走って、走ることはごまかせないと思った。「走る」はジャンプし続けること、体重を宙に浮かすエネルギーを出し続ける。水に浮くことは技術はいるがエネルギーは基本的にはいらない。だから技術があれば体力が弱っていても泳げる。そこで高齢者には改めて水泳をお勧めしたい。

「体の体操。頭の体操。心の体操。」という言葉、あったかどうか?私が創作したかもしれない。「老人よ大志を抱け。」これも私の創作?
 プールではこの三つが出来ると思う。体の体操は言うまでもない。スポーツは向上させようとすれば結構頭を使う。「心」は泳げばリラックス出来るだけではなく、プールに来ている人とのコミュニケーションが大きい。

 それらに役立つかどうか、私が創作したものも含めて「秘技」を紹介する。

「でんぐりがえし。」クイックターン(とんぼ返りターン)の練習でする。日常の中で逆さになり体を回転させることは我々の年齢ではめったにないだろう。そういう学説があるか知らないがでんぐりがえしは、三半規管を刺激し、健康に良いと考えている。また転びづらくなり、転ぶにしても受け身が違ってくると思う。年寄でも水中だと安全だ。私もそうだったが最初はでんぐり返りにならない。ビート板を二つ両手を伸ばして持ち、腕を軸にして回れば出来る。 

「くねくね泳ぎ」 ドルフィンキックのこと。キックと言うより体全体をくねらせて水中を進むので私はこう呼ぶ。水面を泳ぐだけではなく上下方向に泳げる。潜水の時は平泳ぎの動作よりずっと速い。5mの深さまで3,4秒で潜れる。私は25mノーブレスで進めるので、小さな船なら裏返しにひっくり返ってもこの技を使えば脱出出来る可能性があると考えている。 

「バック」背泳ではない。クロールの腕のかきを逆にして足の方にすすむ。

「ハリセンボン」。体を丸めて浮き、腕を体にくっつけ、ふぐになったつもりで手首から先だけ動かして前後左右にすすむ。

「水中葬」(縁起でもない?)これぞ秘技、プールの底に仰向けに横たわる技、ついでに胸の前で手を合わせるポーズを取る。息をしっかり吐ききらないと沈めない。(だれもやらない、何の役にも立たない)


2009年秋

プールのお勧め10と余談
 顔見知りが増えるのも楽しみの一つ。グループを作り、旅行などしている人達もいる。私は顔を覚えると「調子はどうですかー。」と声をかける。(特に女性には)うまく泳げない人を見つけると押し売りレッスンを強行している。「田中さんのおかげでおばさん達うまくなったなー。」と言ってくれる人もいる。泳ぎ続けると疲れるが、おしゃべりや教えていると疲れず長くプールにとどまれる。ストレスの解消には良い。

 元沖労組八王子支部長だった生永(いきなが)という男が2回プールに来ていた。何年か前に退職したらしい。この男は、1980年、私の解雇のきっかけになった組合役選から就任し、さらに沖電気から立候補し八王子市議になった。先に書いたインフォーマル組織のボスを長年していたと言われる男。どれほど多くの人がこいつの仕組んだいじめ嫌がらせで嫌な思いをしてきたことか。私の解雇にも荷担した。
 私は、会社派だった者でも外で会うと話しかけたりするのだが、この男だけにはさすがに優しい態度を取る気にならない。「なんだまだ生きていたのか」と威嚇した。むこうは大きな図体を小さくしている。今度見かけたら「A会とかいうインフォーマル組織のボスだったそうじゃないか。いじめとかやらせたのか?」と露骨に聞いてみることにしている。どんな反応するやら。 我ながらいい年をして大人げないとは思うが・・・。



2009年夏

プールのお勧め9
サバイバルとしての水泳。背が届かない水に落ちたら泳げなければおぼれ死ぬ。こんななさけない動物は人間だけ。
(日本の水死者、一年間に1,000人だそうだ。)私も自分の命を守ることが水泳の最大目的。
 おぼれ死なない為には助けられるまで浮いて呼吸を続けること。
  クロールは疲れないで速く長距離を泳げるがサバイバルには向かないと思う。海でクロールをすると前方を見ないので方向を見失うのである。移動するなら平泳ぎ。 基本は移動しないで助けが来るまで浮いて待つ。
 昨年末から私がやっているプールで試してもらいたい技。息をしっかり吸って仰向けになって体を反らし、頭をそらせて浮く。手足を全く動かさなくても浮いていられる。

 着衣水泳。私は海で裸にならない。Tシャツとかなにかを着ている。日焼け防止が主の目的だが、クラゲよけ、水温の急な変化への対応の為である。裸足にもならない。海では足がふやけ弱くなる。私は魚などが見える岩場が好きなので岩や貝で足が切れる。1000円で買ったデッキシューズを10年以上はいている。クラゲがいるときワイシャツとGパンで泳ぐこともある。
 服を着ていると泳ぎづらいだろうと思うだろうが試してみるとそうではない。
着衣水泳の講習会があった。以前から厚着で泳げるか試したかったから参加した。どうせならと厚手のフリースとジャージを重ね着してみた。(さすがに夏海でこんなカッコしていると、まともだと思われない)25m競泳のように、ものすごい勢いで泳ごうとしなければ、この服装でも平泳ぎは普通に泳げる。バタフライをやってみたらさすがにつらい。(水に落ちてバタフライする人はいないだろう。) 水に落ちたとき服を脱ごうとすれば、かえって体力を消耗し、おぼれると言われている。服を着ていれば冷たい水から体温を保つ。
そばに何か浮いていたらつかまる。どんな物でも近くに浮いているものがあったら集めて服の中に入れる。(これは私の考案)ペットボトルのようなものが最高だが、小さくても浮く足しになればよいと考えてそばにあれば集める。
 
 プールで初心者を見つけてお節介にもコーチを申し出ると(80%は女性だが)「私は浮けないんです。」という人がいる。そんな人には「プールの底にお尻をつけてごらん。」と私がやってみせる。まねてもたいてい途中で浮いてきてどんなにもがいても底まで沈めない。いかに人間とは水に浮くものであるかが理解してもらえる。浮くのだから呼吸をするための口を水から出せば泳いでいることになるのである。
 
 どうやるとそんなに沈めるんですかと言われたら「息を吐いた状態からさらに吐ききってみて下さい。」「そんなに吐いたら心臓が止まらないかしら。」「大丈夫。もう十分生きたでしょう?」呼吸を深くする練習だから健康にも良いと思う。


2009年春

プールのお勧め8
 今回は僭越ながら、プールも含めた私の毎日の健康法をお知らせします。参考にしない方がいいかも?
 目が覚めると布団の中で膝をまげた腹筋と腹這いで片足ずつ上げる背筋。腰痛の予防。起き抜けに水のシャワーを浴びる。もう10年以上続けているが、さすがに冬はしばらくシャワーの下で精神統一しないと蛇口を回せない。水でシャンプーして、尾籠な話で恐縮だが、肛門マッサージをして、(痔の予防、石けんをつけた指を突っ込んで回ししめる、10回を三回。お勧め。)シャンプーを体から洗い流す。このときが辛い。
 そのあと扇風機の風を浴びて(これが心地よい)ぶら下がり健康器で懸垂。
2年前の記録を見ると7回、今は18回。(現在20代男性の平均は6回だそうだ)腕立て伏せ(今は70回)。野菜ジュースと牛乳を飲む。外に出て木刀の素振り100回。跳躍素振り30回。突き、面の打ち込みを各10回。部屋に戻ってエキスパンダで腕の筋力UP。

 門前の行き帰りはギター、スピーカーをかついで階段使用(7階)
最近は1時間前後門前にいる。クラシックギターの演奏に時間をかけてるが、歌は3曲、英語を交ぜたアピール。(闘争の名を借りてギター、英語のトレーニングをしている)回向(沖電気で死んだ人のお弔い)。毎日外で大きな声を出していることも健康に影響しているかと思う。

 帰って朝食。ニラとニンニクの卵焼き、みそ汁は具が3種以上、自分で作る。梅干し

2個、塩昆布、のり、緑茶。ごはんは女性用茶碗に半分。コーヒーは摺ったものをドリップ、ポットに作って一日中飲む。砂糖は入れないが。飲みながら黒砂糖を少しかじる。
 昼、夜、はなるべく野菜の種類を多く取る。魚も。なるべく食べるもの、大根おろし。大きめのお椀一杯、黒ごまを摺ったものをかける。生姜はおろしたものを小分けして冷凍しておく、ニンニクとあわせ殆どの料理の味付けに入れる。風っぽいときはコーヒーなどに蜂蜜とあわせ生姜を飲む。葛根湯も常備している。
 夕方よほど忙しくてもプール。少しだるいと思っても行けばかえって楽になる。この冬は通うのに「Tシャツバイク」を通した。家ではセーターを着ているのだがTシャツで行く。もちろん寒い。しかしふるえたり鳥肌が立ったりしない。体が順応して変化していると思う。

 最近間食に「大根おろしラーメン」、大根おろしをおわん一杯分くらいラーメンに入れる。さっぱりする、お通じがよくなる。一度お試しあれ。(私の発案かと思ったら、既にこれを出しているラーメン屋があるらしい)寝る前にヨーグルト、リンゴ、バナナを入れる。ぎんなん、(頻尿に効く)10個電子レンジで焼いて義母と5個ずつ食べる。

 飲酒は金土日、祭日。なるべく赤ワイン(500円くらいの物で十分)。泡盛の時期もあったが最近はニッカのウイスキー、「モルトクラブ」のストレートが気に入っている。一人だと一ヶ月はもつ。ビールは妻のを横からもらう。飲むときはおかずだけ食べる。3枚600円のするめをインターネットで碁を打ちながら一枚食べる。至福の時。

 「この年になれば現状維持がやっと、老いを遅らせるだけですよ。」などという人がいるが、私のプール仲間は70才で前年の記録を更新して大会連続優勝。50m自由形33.99秒。(高校生でも遅い人は25mでこれ以上かかる。)まだまだ意欲と訓練で伸びる。
 
 私は企業や権力にとって「憎まれ者のスーパーじいさん」をめざし、まだまだ闘います。皆様のこれまでのご支援にお礼を申し上げ、これからのご支援を改めてお願いいたす次第です。


2008年冬

プールのお勧め7
 プールに通うと顔見知りが出来る。中には、知り合いとおしゃべりすることを目的にしている(としか思えない)人もいる。なかなかプールに入らないで監視員のお兄さんやお姉さんとおしゃべりし続ける人、コースの端に固まって、じゃまになると監視員に注意されている人、(一コマ50分の内10分しか泳がず、おしゃべりしている人を私は10分スイマーと呼んでいる。)
 私にもプール仲間が増え、情報交換(お陰で八王子のイチョウ祭りで、ぎんなんを大量に安く買うことが出来た、頻尿に効くらしい)や「悩み事お聞きします」をやっている。


 また2年前まで大して泳げなかったことを棚に上げ、人の迷惑をかえりみない「勝手にインストラクター」もやっている。これまでにクロール50mを4人に成功させた。(私が言わなくても出来たのかもしれないが)
 体にいいこと、頭にいいこと、心にいいこと。この3つがプールにはあると思います。



2008年秋

 プールのお勧め6 
プールの帰り、バイクを置き場から出そうとして、隣にあった自転車を倒し、起こそうとしたらぎっくり腰をやってしまいました。

 経験からこれは軽くないと分かり、一週間後の水泳大会は無理かな、と思いました。やっとのことで家に帰り、風呂で腰を暖め、冷水で冷やすことを繰り返しました。
 翌日なんとか歩けるのでプールに行きました。最初は浮かんで、足をおそるおそる動かすだけ、痛くないのでクロールの手をやってみる。水の中を歩いてみる。そーとドルフィンキックをやってみる。いろいろやっている間、腰が楽になっていくのを感じました。最後には、クロール、バタフライもやり、帰りは普通に歩けるようになっていました。
 陸上で治療体操をすると体重が掛かるが、水中では自分の意志による筋肉からの力しかかからない。これが良いのかなと思います。家に帰ってじっとしているとまたひどくなるのに、プールに行くと良くなる。これを繰り返して回復しました。ぎっくり腰になったらプールに行きましょう。

 今年の大会は60才代に出ました。昨年失格になったバタフライはやっとのことで完泳1分07.28秒。自由形は10秒10短縮して44秒70でした。(25mは18秒で泳げるので30秒代で泳ぎたかった。50mは遠い。2連覇ならず。)

 プール仲間の田中義幸さんは70才代に出場。今年も前年の記録を0.35秒更新しての堂々の優勝(33.99秒)でした。
 70才にして記録を更新し続ける・・・私は彼を古希の鏡と呼んでいます。
 
 飛び込みスタートの練習の為5mの深さのプールに通った成果で素潜りが上達しました。私が「京王バス労組の暴れ者」と呼ぶ石坂さんもプール仲間。(今年は総会にも参加してくれた)成果を試すために真鶴の海に行きました。1mごとに結び目をつけたロープにスーパーの袋に石を入れて縛り沈め、浮き輪(私の長男が2才の時買った。30年使っている。)につなぐと水深が分かります。だんだん深く潜り7mまで成功しました。
 学生寮のとき、友人が潜ってとってきて一個だけくれた大きなサザエ、壺焼きにして食べたおいしさが忘れられず、自分で取ったサザエを海岸で焼いて食べることが夢でした。それが実現しました。(取ったのはほとんど石坂さんですが)

 闘いの哲学娯楽編「本当に楽しい事にいるのは、多くの金ではなく、少しの行動力だ。」
 お陰をもちまして、闘う気力体力はまだ続きそうです 。これまでのご支援にお礼を申し上げ、皆様のこれからのご支援を改めてお願いいたす次第です。



2008年夏

プールのお勧め5
今年の9月の水泳大会で「2連覇」をねらっています。現在このストップウオッチを使って25m17.88秒が最高記録です。バタフライ50m完泳は問題ないと思います。


2008年春
プールのお勧め4
 私が毎日通っている東浅川健康福祉センターのプールは60才から無料、このたびめでたく無料パスを取得しました。時間を気にしないで泳げます。
 「プール仲間」のほとんどが私より年配ですが、何人かは私が知り合った後に明らかに技術を向上させています。あるご婦人(66才)は、私がクイックターン(とんぼ返りターン)を練習しているのを見て、まねていましたが、彼女の方がうまくなってしまいました。
 昨年の八王子市民水泳大会60才以上50mクロールの優勝者、田中義幸さん(昨年69才、記録は34秒64)は1年で自己記録を1秒以上更新しました。

 9月の水泳大会、今年は60才以上の部に出ることになります。(2種目出られる)
 昨年失格したバタフライ、今年は失格にはならないと思います。
 出場者が私だけだった為「優勝」したクロール、60才以上は強敵ぞろい。私は今50m46秒かかる。優勝には13秒短縮しなければならない。記録短縮に挑戦するか、バサラ(背面で潜ってドルフィンキック)で25m泳げるようになったので背泳に出ようかと考えています。
還暦や三途の川へバタフライ

ナンパしにプールに来てると古希の人
(今日は女がいないな。おれはナンパしにプールに来てるんだ、という今年70才の「老人」は私にクロールを指導した人。)


2007年冬

 プールのお勧め3
 毎日プールに通い始めて1年半になります。当初クロールで25m泳ぐと息も絶え絶えでしたがゆったり泳ぐ技を身につけ、今ではクロールが一番楽な泳ぎになりました。
 私が無理に引っ張り出してクロールを教えたMさんは一ヶ月ほど後に目標の50mに成功しました。もう少しで「いくらでも泳げる泳ぎ」をマスターされると思います。

「くねくね泳ぎ」について。 これはバタフライのドルフィンキックの動作です。キックというより腰を前後にくねらせて進みます。私はいつの間にかこれが出来るようになっていました。私の場合手を伸ばした姿勢でプールの底を、25m潜ったままで進みます。この泳ぎは、水の表面を泳ぐ他の泳ぎとは違った世界があります。水の中を上下方向に(3次元的に)泳げるのです。5mの深さのプールでこれをやると空を飛んでいる気分になり、人は昔魚だった記憶が意識の底からよみがえるような気がします・・・と言うと大げさですが・・・。けっこう速力もあり、平泳ぎと競争して勝ちました。転覆した船の中に閉じこめられた時、脱出するにはこれが有効だと思います。関心ある方試してみて下さい。

 水泳大会のエピソード。 私が出場したバタフライの前の組は50代と60代の女性の組でした。出場者は並んで待っています。「どちらからいらっしたの?」「私、バタの50mなんて自信ありませんのよ」とか和やかに話していました。いざスタート。一人が「ヨーイ」の後の時間を待ちきれずフライング、スタート台から水に落ちました。すると続いて3人がドボンドボンと落ちてしまったのです。何と6人中4人が落ちた。負けたくない。まさに闘志剥き出し。審判から「今度落ちたら失格ですよ」と注意されていましたが、この闘争心に敬服します。

 闘いに必要な精神力は体力によって支えられる。これも闘いの一貫であると、毎日のプール通いを正当化することにしています。


2007年秋


プールのお勧め3 市民水泳大会参加の報告

 私はクロールとバタフライの2種目に出場しました。(参加費1000円)今年の3月頃にはバタフライで25m泳げるようになったのですが。それからが進歩がありませんでした。苦しくて距離が伸びないのです。気合いを入れて泳ぐと25mを折り返してプールの中程まで戻ってくるのだけど、その先にどうしても行けない。
 プロのビデオ映像を見たり、自分の泳ぎを海に行って撮影したり、持久力を付けるために息を止めて走ったりしました。しかしあと15mが遠かった。

 試合でも途中で苦しくなり「片手バタフライ」(片手は伸ばしたままもう一方の手で水をかく。両手より楽。)でゴールにたどり着きました。でもこれは失格だそうで、タイム1分07秒58は「参考記録」。

 試合の次の週、北野のプールで10分間の無料ワンポイントレッスンを受けました。かわいいにきびのお姉さんが先生。「出来る限りゆっくり、深く、大きく泳いでみて下さい」と言われ、そのとおりにしたら50m泳げました。
 やっぱり教わるものです。 来年は失格しません。
 50m自由形50歳代は「優勝」し、賞状をもらいました!???
 何と今年の出場者は私一人だったのだ。タイムは54秒80。



私の通うプールの皆さん。
写真左 田中義幸さん69才。50m自由形60歳以上の部34秒64で1位。この一年で1秒以上記録を短縮した。隣は65歳の原田耕一さん。片足を無くされている。43秒80。脱帽である。


 60歳代(19人参加)と一緒に泳ぎその組で私がビリ。でも優勝は優勝、闘わない者に勝利はない・・・??
 私の友人の一人(61歳)がメールに「自分もクロールが出来るようになりたい」と書いたのを真に受けて、プールに引っ張り出しています。西八王子の自宅から高尾山の山頂まで駆け上り、3段跳びの縄跳びを20回連続するという強者なので、「10回つきあってくれたらクロール50mを保証する」、と言って乗り気でなさそうなのを引っ張り出しました。曰く「田中さんの性格を考えてなかった」。良いと思ったら相手の迷惑を考えず、強引にさせてしまうのが昔からの癖だと認識してはいるのですが・・・・。でも50m実現しそうな感じです。


2007年夏

続プールのお勧め
 9月9日に八王子市民水泳大会があります。昨年はこの大会を見に行きました。小学生から学年別に高校までのあと、青年。30代、40代、50代、60代まで、年齢別クラス分けで50mプールで行われます。
  昨年は私が通っているプールからも3人60代で参加しました。その一人は片足を失った傷害のある人ですが私より早く泳ぎます。
 2種目出場出来るそうですから、私はクロールとバタフライで出ます。バタフライは25mを折り返すと中程で力尽き、まだ一度も50mを続けて泳ぐことに成功していません。またスタート台から飛び込まなければならず、昨年の参加者は飛び込みでゴーグルがずれたり、水面で腹を打ったり、大変だったそうです。
この近辺で唯一飛び込みが出来る相模原の「グリーンプール」まで練習に通うことにします。

 根津さんにも、免職になったら水泳を教えると言っています。(「被解雇者ライフの楽しみ方」を教えるのは私の役目?)(根津さんは子供の頃河で泳いでいたので自分は泳げると思っていたら高校の時の授業でみんなの前で泳いで見せようとしたら泳げなかった。子供のころは泳いでいたのではなく、流れていたと分かったのだそうです。)クロールを覚えるとそれが非常に楽に長時間泳ぎ続けられる泳ぎだと分かります。なにしろ健康と(美容にも)非常によろしい。

 私の友人達、会う人ごとに「一緒にプールに行こう」と誘っているのですが乗り気な人はいないようです。私の人徳のなさを思い知らされています。

 しかし、水泳大会の話をしたら面白がって試合を見に来たいという人がいました。果たして50mプールの向こう側までバタフライでたどりつけますかどうか、物好きな方は見に来て下さい。そのあとこれを肴に一杯やるのもよろしいかと。法政大学多摩キャンパスJR西八王子からバス。高尾駅からタクシー。



2007年春

プールのお勧め
 昨年6月からほとんど毎日市民プールに通っています。当初クロールは25mが限界でしたが、先日1300mを40分で泳ぎました。
 プールに行って驚いたことは「強い老人」が沢山いることです。70代で私より早く泳げる人もいますし、私にバタフライの指導をしてくれたご婦人は80代でした。
 おかげで体重が減り、今年の健康診断の数値がほとんど全項目良くなりました。これに加え、朝、水だけでシャワーを浴びています。寒さ、風邪に強くなったと感じています。 プールは他のスポーツと違って後で疲労感が残らないのも特徴だと思います。

 私も来年で還暦です。沖電気は私が「定年」でいなくなることを期待していると思いますが被解雇者に定年などあろうはずがありません。沖電気には気の毒ですが「スーパー爺さん」を目指して鍛錬を続けたいと思います。お節介ですが、みなさんにもプールをお勧めします。