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田中式 移調計算尺


この計算尺は私が学生時代(1968年頃)に考案したものです。

沖電気のマンドリンクラブのメンバー、ギターの生徒さんなどには作り方、使い方を教えてきました。

特許はあえて出願していません。

個人として作って使われる場合は構いませんが、大量に作って販売するなどの行為は無断でしないで下さい。

2005年7月22 日


作り方

用意するもの、画用紙、コンパス、画鋲 鉛筆

1 大きさの違う、円板を 2個作る

2, それぞれ12等分する。(コンパスで「花」を書けば6等分)

3, 12等分の目盛りにそって、C C# D E♭ E F F# G A♭ A B♭ B と書き込む。(半音階の音名です。)

4 Cを0 として 11まで番号を書き込む。上の写真(小さい方の円板にも番号を逆並びに書いておけばさらに応用がきく)

5 小さい円板を上にして2枚の円板を重ねる。下の写真。

この写真は大きな円板のE♭と小さな円板のCを重ねている。

E♭の主要コードは E♭ A♭ B♭7 Fm Cm G7である。

これらのコードのG7以外はセーハしなければ押さえられない。

大きな円板のそれぞれの音名に隣り合わせた小さい円板の音名を読むと

E♭=C

A♭=F

  B♭7=G7

 Fm=Dm

Cm=Am

 G7=E7

となっている。

コードネームの中でアルファベットと#、♭以外は、(m、7、sus,aug など)もとの名前のままと判断する

例えば E♭sus4=Csus4

すなわち3FにカポタストをしてCの押さえで弾けばE♭がなっていることが分かるのである。

F以外はオープンコードなので格段に演奏が楽になる。


使用例

1 歌が高すぎたり低すぎたりして歌えないとき、移調するとそれぞれのコードが何になるかの計算。

2 セーハが多くて大変なコードを、カポを使って簡単なコードに変える際の計算。

3 2台のギターの一台をカポなしで、もう一台を5Fとか7Fカポの高音で演奏したいとき。どのコードになるかの計算。

4,そのキーの主要3コードを知る。

(例えば主和音(トニック)B♭のキーの主要3コードを知りたければ、大きい円板のBフラットに小さい円板のCを合わせる。

小のG(Cのキーの属和音)(ドミナント)に向き合っている大のFが属和音、 小のF(Cの下属和音)(サブドミナント)に向き合っている大のE♭が下属和音となる。

5、ギターのハイポジションの音を調べる。

(例えば、5弦10Fの音が何か知りたければ、5弦解放はAだから大の0(C)(ド)に小のA(ラ)を合わせる。大の10に向き合う小はG(ソ)だと分かる。

6、その他応用はいろいろあります。