2002年8月16日三田警察署に対する申し入れの状況の録音の反訳

録音日時  2002年8月16日
録音場所  警視庁三田警察署
録音反訳 原告 田中哲朗

 説明を容易にするために発言者の前に番号を付した。

「田中」は原告田中哲朗「新山」は暴力団対策課新山係長「津田株主」は津田真人株主である。

この反訳で証明できることは以下の通りである。

@ 原告は丁寧な言葉遣いで丁重に対応した。

A 新山は同行した他株主の同席を拒んだ。 番号6~14

B 原告は了承を得て三田警察署長宛の申入書(甲第20号証を読み聞かせた  番号30~34

C 新山は「警察は文章での回答は一切行っていない」と答えた。番号27,93,115,

D 原告が派遣された警察官の人数を尋ねたことに対し新山は少人数としか答えなかった。番号42~44

E 新山は 警察は株主総会に会社から要請があれば行くが要請が無ければ行かないと答えた。番号95

F 原告は診断書(甲第3号証)を示し沖電気警備員から暴力で排除された状況を説明した。番号66~68

G 原告は商法と憲法を示し、正当な発言をしているだけの株主が暴力で排除されることの不当性を示した。番号60~70

H 新山は「何年も前から三田警察署から沖電気の株主総会に警官を派遣している」と嘘を述べた。番号74~88

I 新山は原告が排除された際、警察官がその場にいたかどうか分からないと述べた。番号73,99,101~109

J 原告は沖電気を提訴つもりであると述べた。番号120

K 原告は刑事事件の可能性もあるのだから警察としても刑事告発を検討するかと尋ねた。番号122~124

L 新山は検討はすると答えた。番号125

M 新山は一旦は受け取って署長に見せるとしていた申入書を受け取れないとして原告に返そうとし、原告から受け取らないなら内容証明で郵送すると言われて結局受け取った。番号 127~137

以下反訳

1 受付の警察官 はい何でしょうか?

2 田中 えーと。暴力団対策課の新山さん。田中ともうしますけど。今日アポイント取ってあります。

3 受付の警察官 ああそうですか。どうぞ。・・・。

4 田中 ええ3人一緒です。

5 田中 ああ新山さん。田中です。

6 新山 じゃあ田中さんどうぞ。 いや、田中さんだけ。

7 田中 えーと、あと、株主の人もいますんで。一緒に。

8 新山 いやほら、約束が違うから。田中さんとは約束したけど。

9 田中 何かまずいですか?

10 新山 いやいやまあ。最初お話お聞きしようかと。

11 田中 ああそうですか。じゃあ待っててもらえますか?

12 津田株主 黙って聞いているだけ。

13 田中 黙って聞いていてもだめ?

14 新山 うん、田中さんとはほら約束したんだけども。

15 田中 えらい構えちゃって・・。

16 新山 ちょっと・・・。

17 田中 じゃあいいですか。この中に資料あるから出して。

18 新山 どうぞ。

19 田中 じゃあいいですか?ああじゃあその中に資料があるから出して下さい。あれどっちかな?新山さんどこへ行っちゃった?そこにいるか。

20 新山 どうぞどうぞ。ちょっと待ってて。暑かったでしょう。

21 田中 いやあ、すごいですね。本社前の抗議行動を毎月この日にやってるんですけどね。それが終わって来たんですよ。議事録の閲覧をして。

22 田中 はい、じゃあ 田中と申します。沖電気から悪い噂聞いていると思うんですけど。

23 新山 新山と申します。

24 田中 ああ新山さん。はい。 じゃあ一応 三田警察署長宛の申入書ということで正式ではないんですけど文書を作ってきましたんで。

25 新山 正式じゃないのね。

26 田中 ええ。後で正式な文章が必要だとなれば、そう判断すれば出します。

27 新山 文章とかそういうのはうちでも回答出来ないから、あのー、文章よりお話しますよ。

28 田中 ああそうですか。 では一応意向を伝えたということでざっと 今日は時間はどれくらいいいですか。

29 新山 あんまり・・・。

30 田中 そんなに時間取るつもりもないんですけど僕の方も。 じゃあざっと読みますね。2枚しかないですから。

31 新山 これ。

32 田中 これとこれ差し上げます。みんな同じものなんですけど、一応はんこが押してあります。(甲第20号証を読み聞かせる)

33 新山 ( ところどころ相づちをうっている。)

34 田中 以上

35 新山 ああ、そうですか。全然知らないのがずいぶんあるんだよなあ。

36 田中 ああそうですか。会社はどの様に言ってたんですか。

37 新山 いやいやほら、わたしなんか会社っていうのはさあ。個人で。まあ今回お宅さん来てもらったんだけど。個人に対して行くあれじゃないし、ただ会社の運営・・その時にあのー総会がさあ、・・なんにも・・ありそうなんだというから要請が来るわけですよね。

38 田中 何かもめそうだと。

39 新山 あのー会社がさあ。各社そうなんだけどもほとんどの会社はそうですよね。

40 田中 どういうことですか?今分からなかったんだけど、もめそうということですか?

41 新山 うん。会社としてはさあ。もめそうだとなんとか懸念があるとさ警察へ要請してくるわけですよね。そうしますとほら会社だからというんじゃなくて我々だって個人のうちだってなんだてなんか要請があれば、なんかおかしいんですよってあれば警察は行きますよね。それと同じことですよね。

42 田中 そうですか。 で今回何人ぐらい派遣されたんですか。

43 新山 ええ 人数については大した人数じゃないですけども。少数・・・。

44 田中 ああ複数ですね。ああ。で、なにか具体的な説明は無かったんですか。こういうことが起きたんだとか。こいつはこういうやつなんだとか。

45 新山 違う違う。そんな、こいつはどうだって言ったってね、我々はまあいっぱい会社あるし、ね、もし話を聞いたって顔写真もないし、会社が多いところに行ったってね、どの人がどうだってのわかりゃしないもの。

46 田中 うーん。

47 新山 だから、そういう我々、要するに会社であのー、総会で何か要するに、暴行なら暴行えー傷害なら傷害、そういうのがあった場合にはそれはやりますよ。だからその、個人がどうのこうのと我々には関係のないこと・・・要するに犯罪が何かあればやりますけども、そのー会社がまあ。今日はほら沖電気とお宅さんのことですけども、お宅さんがどうのこうのという個人的なあれなんかにはやりません。

48 田中 うーん。 暴力団組員とかいうことが明らかになった場合には当然それは対応するんでしょう。

49 新山 いや 組員で株主もおりますよね。当然正当に行っていいわけですから、何にもしなきゃ出席したって・・・・。

50 田中 そうですよね。うーん。

51 新山 ようするに我々はほらそこの・・・を防止するためだから。検挙するとか,
そういうのじゃない。

(以下細部は省略)

あっても株主なら権利があるのだから何もしなければ同じです。

52 田中 他の会社からも要請きてるんですか。この日はいそがしいでしょう。会社からもめそうだから来てくれと要請があったんですか。

53 新山 何か具体的じゃなくて、ただ株主総会があるから。いままでがそうじゃないですか、いまは変わってきてるじゃないですか株主総会というのは。

54 田中 どういう意味ですか。

55 新山 一昔前は総会屋なんていうのがいてさ、わあわあわあわあやったじゃないですか。そこで殴られたとかあったじゃないですか。その流れがいまきている。その時代と今は違うが要請があれば行かざるを得ない。

56 田中 今回実際には暴力行為があった訳ですが。

57 新山 どういう風な?

58 田中 今述べたように私が意見を言っているだけなのに力づくで連れ出された。

59 新山 それは我々は、 株主総会は議長の判断で運営出来るじゃないですか。議長がそうやることですので警察は口出し出来ない。

60 田中 (商法273の2を読む。)これでしょう?

61 新山 ああそうです。われわれはそういうところまで・・ 我々はそういうことを論ずるよりも現象面で何もなければそれでいい。

62 田中 実際には議長が命令したとしても株主は暴力をふるっていないのに会社が暴力で排除している。

63 新山 排除は良いんじゃないですか。

64 田中 「退場をせしむことを得」というのをですね。退場させるために逮捕したり拘禁したりしていいとはなっていないですよ。

65 新山 ああなってますね。

66 田中 これは逮捕拘禁している。僕が怪我して体に触らないでくれと診断書を示して要求しているのに複数の人間で私を引っ張り出したんですよ。

67 新山 診断書ってなんですか。

68 田中 (甲第3号証を見せる)私は肩を怪我している。今でも病院に通っている。会社の暴力でまた悪くなった。憲法に反する行為。

69 新山 我々は株主総会じゃなくてもどこからか要請があれば行く。われわれが株主総会に行く理由はそれだけです。商法でどうのこうのというのは我々はタッチしないことです。

70 田中 こっちは憲法です。逮捕に対する保障というのがあって何人も理由となっている犯罪を明示する令状によらなければ逮捕されないというんですね。勾留拘禁に対する保護というのもある。社長が退場させていいというのは逮捕したり拘禁したりしていいという意味ではない。私が排除された時は株主総会集中日に総会を開くべきでないと思うから採決を要求した。採決を取らないのであればその理由を述べるように要求していて力づくで排除された。こんなことが認められれば、会社に都合の悪い質問をするものはみんな力づくでたたき出して良いことになる。その場に警察官がいるのにそれを看過したとなれば、会社は警察官がいると宣言しているのだから、警察は会社が株主をボコボコにしても黙って見てるんだ、ということは株主がちょっとなにかやれば警察は会社側に付くんだなということになる。警察の立場が公正中立じゃなくなる。そうじゃないですか。

71 新山 (相づちを打ちながら聞いている)公正中立じゃなきゃだめなんだよな。

72 田中 それを申し入れに書いてあります。

73 新山 沖電気の場合はさ、総会の中に入ったり、別室にいたりしたから分からない。もめそうに無いときは別室にいるときもある。沖電気は控え室があるから。

74 田中 今回が沖電気の株主総会は初めてではないのか。

75 新山 株主総会は毎年じゃないですか。

76 田中 株主総会はそうだけど、三田警察署から来られたのは今年初めてじゃないですか。

77 新山 いやずっと何年も続いていることです。

78 田中 え、本当ですか。もう何年やられたんですか。

79 新山 それはもうようするにあのー、ここ2,3年というのじゃないですよ。ずーと続いていることです。

80 田中 三田警察署が芝浦の沖電気に派遣。三田警察署からは派遣されなかったでしょう。

81 新山 (笑う)どこからじゃあ派遣されるんですか。

82 田中 だって沖電気があそこで株主総会をやるようになってまだ2年目なんですよ。前は本店でやってた。

83 新山 ああ、こっち来ないとやんないですよ。

84 田中 いまずっとやったとおっしゃったでしょ。

85 新山 沖電気はそうかもしれないけど、各会社へ株主総会へ行くのはずっとです。

86 田中 今沖電気の話をしている。

87 新山 ごめんなさい。

88 田中 だから今念を押した。新山さんのお立場はなんですか。

89 新山 暴力団対策課の係長です。

90 田中 今回派遣された決定はどこでされましたか。

91 新山 最終的には署長。

92 田中  署長宛の文章なので署長には見せていただけますか。

93 新山 見せるけど文章で回答はしませんよ。なぜかって言うと、こういう文章でもらったって警察はいままで文章で回答していませんので。

94 田中 一番の問題は来年以降も沖電気の要請によって警察官が派遣されるのかということです。

95 新山 ああ、要請があれば行きます。要請がなければ行きません。

96 田中 今回のようなことがあればどうされるんですか。要するに会社が暴力をふるっているのを止めないで、株主がなにかあった時には捕まえるということですか。

97 新山 いやそんなことはない。公平中立じゃなきゃ。

98 田中 でしょう。では今回なぜ止めなかったということです。

99 新山 だから現場にいたかどうかということですよね。私が行っていれば説明がつくけれども。掛け持ちをするから。

100 田中 でも株主総会で暴力行為があるかもしれないと会社が言っていて

101 新山 何にもなさそうになければ次の会社も見ますから。お宅が言われるときにね、警察官がいたかどうかというのははっきりわかんないですよ。

102 田中 そうですか。報告を受けてないんですか。

103 新山 なにも無いと判断すると他の会社に掛け持ちするから。

104 田中 掛け持ちったって10時に始まって早いところは10時半には終わっちゃいますよ。

105 新山 ずっといればいいんだけど集中日だから。

106 田中 集中日だからすべての会社に行けないでしょう。

107 新山 だからここの会社が大丈夫だから他へ行ってとやる。

108 田中 じゃあ会社が僕を力ずくで出した時に現場に警察官がいたかどうか分からないと。

109 新山 報告が来てないから。こうだったんですよというのがあればね。お宅さんに話が出来る。

110 田中 誰が行ったか当然分かってますよね。

111 新山 分かります。

112 田中 それは確認取っていただけますよね。どういうことが起きたのか、ここに書かれていることが本当なのかね。

113 新山 それは聞きますよ。

114 田中 その上で署長に報告しておいてほしいんですよね。

115 新山 報告はします。でも書面とかでは回答はしません。最初に言っとかないと。こういう役所というのはそうじゃないですか。

116 田中 たしかにお役所というのは書面の回答はしたがらないですね。

117 新山 話はしますよ。

118 田中 そうですか。ではどうしようかな。本当はその辺の関係を確認した上で。

119 新山 電話でもいいですよ。

120 田中 ただ、私が今考えているのは、会社がやったことはあまりにもひどいので提訴という形でしなきゃいけないかと思ってるんですよ。その場合普通の民事訴訟で起こすのか、株主代表訴訟で起こすのか、あるいは、これは刑事事件だという人もいるんですね。僕を怪我させた。であれば警察の方からそのやり方を教わって。本来警察がやっても良いわけでしょう。
現場にいて明らかに暴力行為だと認定されたようなことが起きた場合には、僕が黙っていたとしても警察が刑事告発する訳でしょう? だからそのへんのところを知りたいんですよね。

121 新山 そのへんのところ行った人間にそのとき外にいたのか聞いてみますから。

122 田中 僕の言っていることがそのとおりだった場合には警察としては刑事告発される意識はありますか。

123 新山 それは犯罪の構成要件に・・・・

124 田中 僕の方からお願いしなければならないんですかね、これは犯罪だと思うんだけど調べてくれと。

125 新山 検討はします。とにかく聞いてみますよ。

126 田中 はいわかりました。

中略

127  新山 それじゃあそれを調べて・・一応調べときます。

128 田中 はい。

129 新山  今言えるのはそれだけです。それで、これは正式にはもらえませんので。

130 田中  え! いや、これはちょっと、納めて頂いて。もしこれを納めて頂かないのであれば、内容証明で送りますけどね。

131 新山  だけども、もらってもいいけど、出しませんよっていうこと、書類ではほら出せないからね。

132 田中  うーん。

133 新山  それは あのーあれしてもらわないと。

134 田中  でも署長に見せるくらいは出来るでしょう。

135 新山  それでいいんでしょう。

136 田中  だから見せて下さい。じゃあこれお願いします。

137 新山  はい。

以下省略

以上