第2回日の丸君が代問題を語り合う会 

三輪氏への質問

五、以下の質問へのお答えをお願いします。

@ 国民には、国家権力、政治家、役人、は時に不正、過ちを犯す性格を持っている、という認識を持ち、それを監視し、正す責任があると思いますが如何ですか。

A 現在子どもたちは、大人や教師を尊敬しなくなっています。これは私たち大人が尊敬に値する生き方、価値観を子どもたちに示していないからだと思います。子どもたちにどのような人間像を期待していますか。
 子どもたちに社会の秩序を守る姿勢を養うことは大切ですが、同時に社会の理不尽を見抜き、批判し正す力を養う必要があると思いますが如何ですか。

B 公務員には、自分に出された命令が国民の利益に反する事を知った場合、それを指摘し、命令に抗する責任があると思いますが如何ですか。

C 教育委員会、校長は、日の丸君が代の実施に異議を唱える教員と、真正面から議論をせず、「これは命令だから従え」を繰り返します。
 信念に基づいて推進しているのであれば、その意義を教員や、生徒に納得させようとするはずだと思います。彼らは真に日本の社会の事を考えて行動していると思いますか。
 また、このような議論を排した上意下達の状況を子どもたちに示すことは、権力の行う理不尽を正す姿勢を育てないことになると思いますが如何ですか。

D 民主主義は多数決で決まる、とおっしゃいましたが。校長は職員会議の多数決による決定を無視して日の丸を強行している状況が法制化以前から有ります。これはおっしゃるところの多数決の理念に反しませんか。
 組織の中では地位の高い者は低い者の多数決、多数意見を尊重しなくて良いという事でしょうか。
 私立学校の場合は、経営者の理念や判断が優先する事はあってもやむを得ないと思いますが、公立の学校においてこれがなされると民主主義、多数決の概念が壊れてしまいませんか。

E また、上部の決定に従っているということであれば、校長の上部機関である、文部科学省は現場教員や国民の多数意見、多数決を考慮していると思われますか。
 文部省は以前から日の丸君が代の実施によって国民を「指導」しようとしているように思います。国民の意向によらずこれを「指導」する権限のある機関だと思われますか。

F 「国民の多くが日の丸君が代を国旗国歌として認めている」との世論調査の結果が出ています。
 しかし、「全ての学校で日の丸君が代実施の義務化すること」としての是非を問へば、これに賛成する人は減少すると思いますが如何ですか。
 さらに、「対面式」の式を排してでも日の丸君が代の実施を義務化することの是非という形で問へば、もっと結果は変わると思いますが如何ですか。

G 子どもを指導する能力の優れた教員が、日の丸君が代に反対したという理由で現場から排除される現状があります。一方、指導力が足りずいじめに対処しなかったり、行き過ぎた体罰を行ったり、セクハラを行う教員が放置されていたり、前者に比べはるかに軽い処分がなされています。この状況は子どもたちのため、国民の利益に反すると思いますがいかがですか。

H 中学生の年齢の子どもに、教員が仮に「偏った」(本人は正しいと信じている)教育を行った場合、それを受け入れる子どもも、反発する子どももいます。「偏っている」教育を行った場合でも、何も社会的な問題提起を出来ない教員より、はるかに社会の成り行きに責任を持つ子どもを育てることになると思いますが如何ですか。子どもには社会問題には目を向けさせ、考えさせるべきではないとお考えですか。日本を嫌いな子どもを育てていると思いますか。

I 日の丸君が代に反対する人は批判ばかりして国のこと(社会のこと)を考えない人達だと思いますか。あるいは、他国の利益の為に行動している人だと思いますか。

第2回まとめへ

戻る