田中式トレモロスピード練習法

自分のトレモロの速度を客観的に知ることが有効だと気が付いた。

若い頃の自分の演奏を聴くと現在より速い速度で弾いている。速いのだが「忙しい」演奏ではなくかえってゆったりと聞こえることがある。トレモロを速く弾くことに余裕があるからだ。

私が考案した方法はメトロノームを使う。

メトロノームの音に親指の動きを合わせるのである。

練習法

毎分100くらいの速度でメトロノームを聞き、それに親指の動きを合わせて弾く。

これは相当遅く、トレモロとは呼べない速度である。

指のアタックの速度、間隔、大きさ、質のそろいを確認しながら、メトロノームの速度を上げていく。

120くらいだとトレモロとして通用すると思う。

@ トレモロの説明 このビデオの終わり頃の速度は160くらい。

F 左指の移動が早すぎるので音のつながりが悪い例 このビデオの終わり頃の速度は145くらい。

私が持っているCD、ジュリアンブリームのアルハンブラは145くらいで弾き始め、転調してから152くらいで弾いている。

どこまで速度を上げられるか限界まで挑戦する。限界になると乱れてくるから、乱れないぎりぎりの速度にもどって繰り返し挑戦する。

私は現在160くらいで弾いているようである。


スピードアップメトロノーム」による練習

私が考案しただんだん速くなるメトロノーム。

これは110くらいから170まで。遅い間は音の一つ一つの出を確かめ、速くなるにつれ「回す」
試して頂きたい。
2011年2月11日

アルハンブラの想い出2003年4月25日演奏 この演奏は155くらい

練習を繰り返すと瞬間的には200くらいにまで行くが、乱れる。

昔のように180で安定して弾きたいと思っている。


1983年の私の演奏 めじろ台会館にて

この演奏は私が35才の時。乱暴だったり、もっとリタルダンドを付けた方がいいと思う部分が多い。

ただトレモロは今より遙かに速い。 速度毎分180くらい。

私はアストリアスと続けてアルハンブラを弾くことが多い。録音にはアストリアスの最後の部分がある。



トレモロ練習曲集

2008年7月27日