抗議演説の内容

今、雪印食品が輸入牛を国産と偽り金をだまし取る事件が問題になっている。

企業の不祥事は、企業のトップが悪事を計画するだけではなく、それにかかわった多くの社員が悪事と知りつつ、それを止めようとしないことが社会にとってより大きな問題だと私はこれまで指摘してきた。

個々人が持つはずの社会的責任を企業の中では多くの人が放棄してしまっている。

会社の方針だから、上からの命令だから、という言い訳を自分にして、是非善悪を判断することを放棄してしまっている。このような人間が企業によって大量に作り出されることが、社会モラルの低下の原因になっている。

昨年10月の座り込みから警備員が私を暴力的に排除しようとするようになった。

これは当然ながら沖電気の下請け社員である警備員個人の意志ではなく、沖の社員、総務課などが命令することによっておきることである。

私は先ほど以下のように警備員に警告した。

怪我をするかも知れないと分かっていて私に怪我をさせれば傷害罪が成り立つ。

死ぬかも知れないと分かっていて取った行動で私が死ねば殺人罪である。

不法侵入を理由にしたり、正当防衛を理由にするつもりかも知れないが、すでに20年続いている私の座り込みで誰かが生命財産を脅かされるおそれが無いことは明らかであるのだから、それらは罪を逃れる理由にはならない。

実行者は刑事訴追され逮捕されることになる。

その際沖電気本社が守ってくれるとは思うな。

「田中を現場から排除しろとは命令したが、怪我をさせろとは言っていない」

こう言って責任逃れをするのが目に見えている。

私を暴力で排除するという嫌な仕事を下請けという弱い立場の警備員に命令し、押しつけ、自分は出てこない。

卑劣である。

このような人間は、親会社という立場の後ろにかくれ、一人の人間として責任や是非善悪の判断をしないものだ。

私はこの様な人間を最も嫌う。許さない。

私は沖電気という組織の悪と闘うだけではなく、それを構成している個々の悪と闘う。

私は暴力は絶対に行使しない。しかし合法的なあらゆる手段を用いてこれら卑劣な人間を懲らしめる。

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