俳句 川柳 短歌  English  沖縄旅行俳句集

秋深し 香典返しの 寝具かな

2016.11.01

還暦や、三途の川へバタフライ

3月9日で60歳になります。

2008.2.11


監視員 人魚のごとく ターンせり

10分間の休憩時間に監視員のおねーさんが足ひれをつけてプールの中の点検をする。

2007.8.8

ギンヤンマ産卵している競技会

プール仲間に誘われて城山町の屋外プールに行った。(日焼けしないように気を付けていたが結局焼けて痛かった)

トンボが水の上を飛んでいた。

競技会ではなかったし、ギンヤンマでもなかったし、産卵してなかったが、昔八王子市民プールでトンボが産卵行動をしていたのを思い出して、想像で作った。

2007.8.3


ナンパしにプールに来てると 古希の人

私が毎日通っているプールには元気な年配者が大勢いる。

この方は私にクロールを指導した。私は遅い方ではないが、彼は今年70才、私より早くおよぐ。

女性がいると話しかける。

「俺はプールにナンパしにきてるんだ。今日は若い女いないのか。」が口癖。

2007.7.1

まずいこと、みんな無視すりゃ「美しい」

ドイツの女性がホロコーストについて語っていた。

「ユダヤ人虐殺が行われた頃、自分は若かったのだから自分には責任が無いと思っていた。しかし後に犠牲者の銘板の中に自分が軍の仕事に就いた年に処刑された女性の物があった。しっかり目を開けていれば見えたはずだった。自分は見ていなかった。」

立派だと思った。

「美しい国」とはなにか。過去と真摯に向き合い、是は是、非は非とする、潔い姿勢を国際的に示す。誇り高き国民性なくして、何が美しいといえようか。

2007.4.1


車いす押す 看護婦の歌いけり 満開の桜 ふるさとの歌

近所の高楽寺のしだれ桜を見ようと妻と散歩した。しだれ桜は葉桜だったが、道すがらのソメイヨシノは満開だった。

車いすを押す女性がその老人と歌っているのが良い感じだった。

2007.4.1


「愛国心」 わめく者ほど「非国民」 母なる山河 焼け野原にする

2007.3.29


落葉まで 桜より地味 けやきかな 

2006.12.8


けやき道 手踊りのごと 枯葉落つ

2006.11.29


古都の冬 十年会わぬ友の通夜

古都の雪 十年会わぬ友の通夜

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「当たり前の労働運動」

唱えし友の 古都の通夜

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佐藤芳夫さんが11月25日に亡くなり、宇治市で行われた通夜に出席した。「友」と呼ぶにはあまりに大先輩。

私の座り込みに何度も参加してくれた。

10何年か前に京都の宇治に移られてから体を悪くしておられた。
会いに行かなくてはと思いつつ果たせなかった。

当日雨上がりであったが、雪の方が視覚的に美しい。

宇治は「源氏物語」の舞台だそうです。 

2006.11.27


坊さんは携帯演歌の法事かな

今日我が家で「お綿かけ」という法事があった。

坊さんは読経の前に携帯の電源を切りながら、「このあいだ、着信の童謡がなり出しちゃって」と言っていた。

童謡のほうが面白いが、おさまりが悪いので演歌にした。「ロック」でもいいか?

2006.11.23


木枯らしや それでもめげず 負けいくさ

高裁で敗訴して。これで15連続敗訴。小春日和の日だったが「小春日や」では句にならない。

24節気の小雪でもあったが、「木枯らし」にした。

2006.11.22


ガードマン、田中にあげたいお中元

沖電気は毎年田中対策のため、大量の警備員を警備会社から雇う

2006.6.29


After the question guard man's socks smell this year's too.

2006.6.9

総会の後の交流会、マリーに株主総会の俳句を作れと言われ、俳句には総会は情緒がなさ過ぎると断ったが、粘られ、作った。

日本語だと

質問の後、今年も臭う(警備の)靴下。

いつも強制排除を防ぐために、警備員の足にしがみつく。


大寒や こぞ(去年)より多し 古枯れ葉

団塊の世代  まだまだ頑張ってるぞ

2006.1.20


木漏れ日を黄に塗りつぶしたる銀杏かな

11月29日座り込み

2005.11.29


立冬を過ぎて 日差しは門の中

立冬を過ぎて 日向は門の中

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この時期ケヤキの葉が落ちてないので、警備員が立つ門の中は陽があたるが私の立つ場所は当たらない。

ケヤキの葉が落ちると、こんどは京王線のガードの影が私の立つ場所を覆っていく。

門前は寒さ対策が必要になっていく。

2005.11.10


ふるさとの うたをのこして 秋の通夜

年寄りも 若者もいて 秋の通夜

孫達も 記念撮影 秋の通夜

2005.10.5

 私の叔父が亡くなった。87才だった。

地元の名士に挙げられる人であり、人生を十分楽しんだ人だったと思う。

彼が書いた詞「矢部慕情」に私が曲を付けて3年前にCDを作った。

通夜は熊本県矢部町(現在は山都町)の斎場で行われた。

葬儀は親類が始めて顔を合わせる機会を作り、身内の絆を深める場でもあると感じた。


つがい飛ぶ しあわせそうな蜻蛉かな

つがい飛ぶ 蜻蛉はしあわせそうだなあ

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2005.6.20

トンボの産卵をテレビで見ていて。

濡れ落ち葉 色とりどりに自己主張 

2004.11.12

門前はケヤキ並木 隣の小学校の桜の木からの落ち葉も混じる


命日や 亡父はだんだん若くなり

2004.10.9

父は私が8歳のとき48歳で死んだ。

56歳の今となっては、若かったんだなあと思う。


台風に田舎の母が気にかかる

早7回忌済んでおりしも

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台風や なぜかうかれる 我を恥じ

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2004.9.7

台風18号九州上陸


亡き母に 土産わすれし 盆のゆめ

2004 8 29

不景気や、花火は年々しょぼくなり。

不景気や、それでもけなげな花火かな。

2004.7.31

金沢にて


花散らし 山を再び白くせり

花散らし 山をもいちど化粧せり

花散らし 山にまばらに色をぬり

2004.4.5


花咲けど社員は見ずに門に入る

2004.3.30

沖電気に隣接する小学校の桜が見事に咲いているのだが。


門前や 大寒なれば アルハンブラ

大寒や 一人踏ん張る 古枯れ葉

門前から帰ろうとするとバイクの前かごに枯れ葉が入っていた。ケヤキ並木を見上げるとわずかに枯れ葉が残っていた。

靴下や かくもみごとに 片一方

反対側はみんなどこに行った?

2004.1


門前や 冬至の空の高さかな

門前や 冬至に歌う 聖夜かな

冬木立 てんでにそらを つかみおり

2003.12.22


「もうないよ」からびんと妻の赤い顔 2003.12.16


沖縄旅行俳句集 2003.11


2003.10.25

あいば野集会のあと、京都から徳島行き高速バスに乗った。見事なあかね雲だった。

古都京を 影絵となせり あかね雲

悪友に ノスタルジーの あかね雲

古都京に 消えて寂しき あかね雲

俳句出来 得したような あかね雲

渦潮も 紅葉も見ずに 夜行バス

ふるさとの秋それぞれに 夜行バス

おばさんは 花見騒ぎの 夜行バス

おじさんは 冬眠している 夜行バス

知る人も無き街をぬけ 夜行バス

海またぐ 橋寒かろう 夜行バス

漁り火か 島の灯りか 夜行バス

いつのまに 霧の高速 夜行バス

小便を 耐えて俳句の 出来ざりき


ヤンキーも 朝からうどん 讃岐かな 

2003.10.10


デジカメで 撮りたいほどの うんこかな 

2003.2.1


盆踊り 禿頭でも しな作り

2002.8.4


入り日燃え あとは寂しき 村の海

妻の実家 輪島の海水浴場で


痩せた木も 痩せた木なりに 桜かな