反戦ビラ弾圧事件
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2008年4月11日 最高裁は上告棄却、3人に対する罰金20万円から10万円の刑、確定。
2005年12月9日 東京高等裁判所は、第一審判決を破棄して、被告人らに対し、罰金20万円から10万円の刑を言い渡した、被告人は即日上告した
2004年12月16日
以下朝日新聞より
反戦ビラ訴訟、3被告に無罪 地裁八王子支部
東京都立川市の防衛庁官舎に今年1月〜2月、自衛隊のイラク派遣反対を訴えるビラを入れたとして住居侵入の罪に問われた、市民団体「立川自衛隊監視テント村」に所属する3被告に対する裁判で、東京地裁八王子支部(長谷川憲一裁判長)は16日、3人全員を無罪(求刑はいずれも懲役6カ月)とする判決を言い渡した。
被告らがビラ入れのために官舎に立ち入ったという事実関係に争いはなかった。裁判では、ビラ入れという一つの表現行為を事実上規制する今回の逮捕・起訴が、憲法が保障する表現の自由とのかねあいでどう評価されるかが争われた。
検察側は、官舎に関係者以外立ち入り禁止とする札が掲示されていたことや110番通報があったことなどを挙げ、被告の行為は住民の意思に反すると指摘。ビラの中身も「反自衛隊的」で居住者に不安や不快感を与えるもので、違法性が強いと主張した。
一方、被告側は、「ビラ入れは憲法が保障する表現の自由に基づく行為で、官舎への立ち入りには正当な理由がある。それなのに刑事罰を科すのは憲法違反だ」として無罪を主張。政治的表現の自由への規制は慎重であるべきなのに、今回の起訴は被告らの活動を狙い打ちにしたものだとして公訴棄却も求めていた。
起訴状によると、3被告は今年1月17日、「自衛隊のイラク派兵反対!」などと書いたビラをドアポストに入れるため、東京都立川市の防衛庁立川官舎の敷地に入り、各戸の玄関前まで立ち入った。さらに2被告は2月22日にも、「ブッシュも小泉も戦場には行かない」などとする別のビラを入れるため、官舎の各戸玄関前に立ち入った。
警視庁は2月下旬に3被告を逮捕した。被告らは5月の初公判が始まるまで、75日間にもわたって長期勾留(こうりゅう)された。
(12/16 15:22)
立川自衛隊監視テント村に対する弾圧に抗議します。
本日、イラク派兵反対の呼びかけビラを自衛隊官舎に入れたことを理由に逮捕されている人たちの拘留理由開示公判に行ってきました。支援者70名ほどでした。
拘留されている人は元気な人もいますが、やせてしまった人もいます。
警察から母親が介護保険を受けていることをつかまれ、30回を越える取り調べの中で「おまえたちは、国の世話になりながら権利ばかり主張するやからだ」といわれ脅
されたそうです。
この事件はオウム信者のビラ入れによる別件逮捕を思い出します。
私はテント村の人とは20年以上のつきあいがあります。過激派などではありません。代表の加藤克子さんとは根津公子さんの支援で毎月八王子市役所前でビラ入れを行った仲間です。
裁判官は拘留の理由は逃亡のおそれがあることだと言っていました。
ビラ入れを「犯した」だけの者が「逃亡」しなければならない国なのか日本は?
来年憲法改正案を自民党が出すと行っていますが、同時に基本的人権も脅かされかねえない状況です。
私は警察を相手に裁判を始めましたから権力からすれば、いなくなればよい存在。門前の座り込みは今回のビラ入れより「不法侵入」にしやすいと思います。
会社も私を提訴すると言っています。
しかし私の感では、私のように攻めている相手には攻撃しない。
危険かも知れませんが、日本はフィリピンと違って拷問もないし、留置されて太るほど食事も良いらしいし。まあ、たまには留置場に入って座禅でも組むのも良い修行ではないかと思っています。
恐れると相手の思うつぼだと思います。恐れず今こそ闘いましょう。
2004年3月11日 田中哲朗
2月27日テント村のメンバー数カ所にガサが入り、数人が逮捕されたとの情報が入りました。
理由は、1月17日に、自衛隊官舎で「派兵に反対することを呼びかける
チラシを配った」ことのようです。(今、現在の情報です。)
派兵国家作りに向けて、それに反対する言動を封殺する弾圧です。
この動きは、イラク派兵に反対し、占領即時撤退を主張する私たち全部に対する
弾圧の始まりだと受け取らなければなりません。
以上はメールによる情報ですが、ビラ配りを理由に逮捕するなど、民主主義国家のすることではない。
これを許せば、政府に批判的な行動すべてが弾圧の対象になります。
立場を越え、すべての国民が感心を持ち、当局に抗議すべき問題です。
2004年 2月28日 田中哲朗
カンパの送り先。 郵便振替番号 00190-2-560928
立川自衛隊監視テント村
3月4日現在3名が拘留中
逮捕の理由になったビラ