2001年4月10日 第三回日の丸君が代問題を語り合う会

ゲスト講師 

東京都議会議員 土屋たかゆき氏

日本世論の会会長 三輪和雄氏

田中が用意した質問の前段に、「天皇制」「歴史認識」の議論が始まり、白熱したため本題に入れませんでした。

約3時間

日の丸君が代問題を考える上で避けられないテーマであり、有意義だったと思います。

主催者が土屋氏に行うはずだった質問に対する回答は後日メールで送っていただきましたので掲載しました。

討議のテープ起こしはしばらく時間がかかります。出来た部分から掲載します。

(私一人で行っています。テープ起こしを手伝ってくださる方を募集します。)

第三回語る会。講演、討議の記録2時間分(一部大意とりあえずの掲載)

配布した資料

第三回 日の丸君が代問題を語り合う会 講師への質問

土屋氏の回答

@ 国民には、国家権力、政治家、役人、は時に不正、過ちを犯す性格を持っている、という認識を持ち、それを監視し、正す責任があると思いますが如何ですか。

 また、国家権力は国民を精神的に支配、統合しようする性格を持ち、時に行き過ぎることがあり、国民はそれを正す責任があると思いますが如何ですか。

A 「国旗国歌に対する敬愛の念は、国民の中に自然に育むべきものであって、法律で推進すべきものではない」という意見が推進派の中にもあります。(立憲養正会 小川力氏、亀井静香氏)であるならば、ましてや罰則をもって推進すべきものではないと思いますがいかがですか。

B  私は、インターネット上の議論の中で「なぜ日本だけ国旗国歌の事でもめるのか」、という質問に「他の国(先進国の中)では公立校の教員に強制したりしないからもめない。日本は強制があるからもめる。」と答えました。この答えは間違っていますか。

C 私達には、子どもたちに社会の秩序を守る姿勢を養う責任があると思います。同時に社会の理不尽を見抜き、批判し正す姿勢を養う必要があると思いますが如何ですか。

 中学生の年齢の子どもに、教員が仮に「偏った」(本人は信念に基づいて)教育を行った場合、それを受け入れる子どもも、反発する子どももいます。「偏っている」教育を行った場合でも、何も社会的な問題提起を出来ない教員より、反発する子どもを含め、社会問題に目を向けさせ、はるかに社会に責任、正義感を持つ子どもを育てることになると思いますが如何ですか。考えさせるべきではないとお考えですか。日本を嫌いな子どもを育てると思いますか。

D 公務員には、自分に出された命令が国民の利益に反する事を知った場合、それを指摘し、命令に抗する責任があると思いますが如何ですか。

 前回三輪会長は「教員が教員会議において発言したことを理由に差別があってはならない、言論の自由は守られなければならない」(たとえ日の丸君が代の問題であっても)と述べられました。現実にそのような差別の存在が確認された場合それを是正しようとなさいますか。

E 民主主義は多数決で決まる、とおっしゃいましたが。校長は職員会議の多数決による決定を無視して日の丸を強行している状況が、法制化以前から有ります。これはおっしゃるところの多数決の理念に反しませんか。


 組織の中では地位の高い者は低い者の多数決、多数意見を尊重しなくて良いという事でしょうか。
 私立学校の場合は、経営者の理念や判断が優先する事はあってもやむを得ないと思いますが、公立の学校においてこれがなされると民主主義、多数決の概念が壊れてしまいませんか。

F 「国民の多くが日の丸君が代を国旗国歌として認めている」との世論調査の結果が出ています。          
 しかし、「学校での日の丸君が代実施を義務化すること」としての是非を問へば、これに賛成する人は減少すると思いますが如何ですか。
 さらに、「対面式」の式を排してでも日の丸君が代の実施を義務化することの是非という形で問へば、もっと結果は変わると思いますが如何ですか。

G 「日の丸君が代に反対する人は共産主義者、中国の味方、社会主義革命を目指している日本が嫌いな者だ」という考え方が根強く存在します。実際には宗教者を含め多様な人が反対しています。どのように考えられますか。

参加者 日の丸君が代推進10名 強制に反対6名 他1名 計17名

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